工作開始!
前回は型紙作りをやりました。
今回はいよいよ、革を切り、縫い合わせてiPhone8の手帳型ケースを完成させますぞ!
革の匂いが大好きな婿どの(immukodono)です(*˙︶˙*)ノ”
切り出したパーツを並べる瞬間がたまらないのは、自分だけでしょうか?
さぁ!
革を切っていきましょう(๑˃̵ᴗ˂̵)و
革を切る!
まずは革の用意から。
婿どのは制作費を安く抑える為に、素材屋さんなどで売っている端切れの革を使います。
たまたま婿どのの家の近くには、革屋さんがあるのですが、普通はなかなか無いですよね。
そういった場合はネットショッピングでも掘り出し物が結構あるので、たまに探してみると面白いです(˘ω˘)
調度良いサイズを探す
端切れなので形はバラバラ。
型紙のサイズが【 170mm×70mm 】なので、それ以上の大きめな革を探します。
端切れはどうしても小さいものが多いので、選択肢は限られます(´・ω・`)
今回はキャメル色の革をメインに使ってみました。
トコ処理
革を選んだら、革の裏面の毛羽立ちを抑え、ツルツルにするトコ処理という工程を行います。
婿どのはトコフィ二ッシュという糊を薄めたような液体を塗りこんで磨いていきます。
他にも、同等品にトコノールというものもあります。
どっちも下ネタみたいな名前かよ、といつも思います…
えっ、
わたしだけ?
切り出し用の線をトレース
床の準備が出来たので、ここらで休憩して一眠り付きたいくらいですが、完成に向けてもうひと頑張りしちゃいます!
革を切るためのガイドラインを引いていきますよ〜(。・Д・)ゞ
婿どのは型紙を革に合わせ、料理用の鉄串でけがいて線を引いていきます。
道具の使い分け
ガイドラインを引けたら、ようやく革のカットに進みます!
ところで…
革のカットに革包丁という専用の刃物があります。
しかし、革クラフトの入門段階で購入するには結構なお値段。
しかも使い方は修練が必要で難しい。
はじめはカッターナイフで十分だと思います。
ただし、革は思っているよりも固いので、刃物の取り扱いには注意が必要です。
曲線のカット
直線はカッターナイフでも切れるけど、
曲線がキツイ部分は綺麗に丸く切るのは難しいんですよね〜
婿どのも上手に切れる自信がありません。
今回で言うと、時計用の窓の部分。
こういった場合は、
皮ポンチで先に穴を開けてしまう事で、カーブを綺麗に作り出すことができますよ(๑˃̵ᴗ˂̵)و
なんと皮ポンチはダイソーにも売っているので要チェック(゜_゜)
しかし、
どいつもこいつも下ネタみたいな名前だな…(小声)
ロータリーカッター
ちなみに、
ゆるいカーブの場合は、カッターでもなんとか切れますが、
婿どのはオルファのロータリーカッターという円形のカッターを使います。
これを転がして切ると、なめらかな曲線を切ることができます。
最初戸惑いますが、慣れると楽しいです♪
素材が切れたらステッチの準備
今回は革のパーツが2つだけなので、すぐ終わりました。
続いて、ステッチで仕上げるための準備をしていきます。
革を接着
まずは革が重なる部分を固定します。
今回はカード入れに使う部分。
端の部分3mmくらいに薄く木工用ボンドを塗り、仮止め程度に接着しておきます。
もう一箇所、
手帳が閉まるように磁石を使うので、目隠しにスエードを貼り合わせます。
昔使っていたケースに使われていたネオジウム磁石(?)が、薄くて強力だったので流用しちゃいました!
ちなみにこちらの赤いスエードも端材です。
ディバイダーの代用になるもの
革に針を指して縫い目を魅せるステッチ。
ステッチで革の印象は大きく変わるので、上手に仕上げたいですね(´ω`)
革は硬いので、綺麗に縫うためには綺麗な穴を開ける事が大事です。
ディバイダーやステッチンググルーバーと言った道具を使うと、革にガイドラインを引けるので綺麗な穴を開けることができます。
しかし、
こちらも初心者がはじめに用意するにしては高価だと思います。
そこで婿どのが考えたのは、
毛抜きでガイドライン作戦。
家にある物を使う、というのが節約適当男のやり方です(˘ω˘)
説明するほどの事ではないのですが、
毛抜きに適度な厚みの物を挟んで革の端に傷を付けるという方法です。
意外と綺麗に線が引けます。
挟む系ならコンパスでも何でもいいですが、毛抜きが一番コンパクトで使いやすい( ̄ー ̄)
革に傷を付きやすいように、片方だけ鋭角に研いで専用の毛抜きにしちゃっても、100円で済みますね。
穴あけに、三叉一本は欲しい
ガイドラインが引けたら、続いて穴あけ作業。
穴あけは出来れば、専用の道具が欲しいところ。
三叉以上のものがあれば、まっすぐに穴が開けやすいので買うとしたらオススメ。
カーブのところは針なんかで穴を開ければ、入門編として十分でしょう( ̄ー ̄)
iPhoneの固定は百均のケースで
今回はケースもろともステッチするので、先にケースを革に接着してから穴を開けていきました(˘ω˘)
ケースを選ぶポイントとしては、硬い素材よりもソフトタイプの方が良さそうです。
以前、硬い素材を使用したら、
せっかく手作りしたのにケース部分が割れて使えなくなってしまう事もありました。
ソフトタイプの方が下穴を付けやすいですし、革とステッチの糸にも優しい(。・_・。)
こちらの接着には、Gクリアーがおすすめデス。
接着力が強く、透明なGクリアーは様々な用途に使えるので重宝します( •̀ .̫ •́ )✧
今回はクリアでなく、よくある黄色いボンドで接着しちゃいましたけど。。。iPhoneいれたら見えないし、ね。
ケースに下穴をつける
ボンドが固まりケースの仮止めが完了したら、下穴を付けていきます。
革に付けた下穴に合わせて、針や鉄串を刺していく地道な作業。。。
なるべく太い針で下穴を付けたほうが、ステッチが楽ですね(๑•́ω•̀)
ステッチ開始
革のステッチは、糸の両端に針を付けて、交互に縫っていきます。
同じルーティンを続けていくのですが、適当にやるとステッチもガタガタに。
一針一針、気持ちを込めて縫っていきます( ´_ゝ`)
磁石を仕込んだ耳の部分も縫いました。
気持ちを込めて縫ってもガタついたり、途中で糸が切れてしまったりしましたが、なんとか一周縫い終わり、大体完成〜
コバ処理
ここまで頑張ったら、もうケースとしては使えます。
でも、もうちょっとこだわりたい!
という事で、コバ処理を行います。
【コバ】とは、風水で一攫千金を得た人のことではなく、(それはコパ)
革の端の事です。
切りっぱなしの状態だと、どうしてもそこから傷が広がったりしますので、丁寧に整えておくことが重要です!
ヘリ落としとコバ磨き
まずはヘリと呼ばれる、コバの角の部分。
これが切ったままの状態だと、エッジがあるため触り心地がよくありませんし、擦れに弱いです。
ここを滑らかにしていきます。
まずはヘリの処理。
おでんの大根でいうところの面取りです。
これにも、ヘリ落としという専用の道具がありますが、わざわざ買うのもコストがかかりますので、初心者はヤスリでちょちょっと処理します。
番目の細かいサンドペーパーを、一定の角度を保ちつつ、角だけを削っていきます。
革を接着した部分は、異素材ゆえにガタガタしやすいので、優しく削って無くしていきましょう。
そして水を含んだ布で優しく表面を馴らしたら、またトコフィニッシュの登場。
少量塗布して、
プラスチックの板や木ベラなど、表面が滑らかなもので磨いていきます。
ちょっと磨いただけでも光沢が出てきます。
楽しい瞬間。
磨き方や力の入れ方で、仕上がりが変わってくるので、奥が深いです。
ここまでやれば、婿どのはもう満足。
たとえ上手に出来なくても、自分で作った物には愛着が湧きます(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ただやっぱり、次はもうちょっと上手に仕上げたいな(。・_・。)
手作りのiPhoneカバーを作ってみた感想
iPhone8を実際に装着してみると、
パーツ数を少なくした事が功を奏し、「薄い手帳型カバーを作る」というコンセプト通りのカバーを作ることが出来ました。
手に持つ感覚がとても良く、ポケットに入れてもかさばりません。
強度も大丈夫そうです( ´_ゝ`)
しかし、素材選びの点を重視すれば良かったなと思いました。
端材だから悪いのではありません。
ツヤ感のあるレザーの端材をチョイスすべきだったと思いました。
色も汚れが目立ちやすい色味だったので、数カ月使ってみて、汚れが気になってきました。
まぁ、また新しく作れば良いんですけどね!
次にスマホカバーを作る時は、
端材を厳選して良い革を選びたいと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)و
使った型紙PDFあげます
あと…
作ってみてから、磁石を仕込む耳の部分は、もう少し長さが必要という事が分かりました。
そこで、実際に使った型紙よりも耳の部分を長くしたバージョンをPDFにしてみました。
このまま使うにはさらにブラッシュアップが必要ですが、サイズ感の参考などに使いたい方がいたら。
A4の紙に印刷して、厚紙を貼れば型紙として使えますよ(*^^)v
では(*˙︶˙*)ノ”
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