姑マンのトリセツ 第四話: オンタイム

姑マンのトリセツ 第四話: オンタイム

このお話は婿入り先の料理屋で、姑マンをどうやって攻略するかについてのダイアリー。
なので、愚痴っぽくなることは許してね。
この世界の誰かに励ましてほしー

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ついに戻ってきた婿どの

修行を終えて、ようやく自分の家の仕事に入る日、姑マンからは朝8時に来てくれといわれました。

僕にとっては仕事初日。

僕の中では普通、新入社員は30分前には出社して、掃除をしたり仕事を横で見ながら手伝ったりするもんだと思っていたし、そう見聞きしてきました。
少しでも早く慣れたいし、仕事のやり方を覚えて戦力になりたいからこその行動だと思います。
 
 
しかし、僕は知りませんでした…
 
 
姑マンが、筋金入りの鉄筋コンクリートさながらのカチコチルーティンワーカーだという事を。


そして、
30分前に到着した僕を見た姑マンは明らかに苛ついた顔をして、こう口を開きました。

『まだ7時半だぞ。』

「いや、何か手伝えることないかと思って」

『あぁ、じゅあお湯でも沸かしといてくれ』

「はい。どのくらいでしょうか?」

『あーもう!』(イライラ)

(???)

説明するとですね、

鉄筋コンクリートの姑マンは、予定外の事(この場合は仕事を教えること)が発生すると、突如イライラしはじめ、自分を抑えることができなくなるのであーる。

まぁ確かに、8時から教える仕事の段取り考えていて、それまでに他の仕事を終わらせてしまおうとしていたのかもしれない。(と考えることにした)

それなのに早く来てしまったから、仕事を教えなくてはならず、8時から教えるはずだった仕事が教えられないじゃないか!

でもそれって、なんかグルッと回って本末転倒な状況じゃない?

とにかく姑マンはイライラが収まらず、そのまま初日の朝の仕事は嫌な雰囲気で進んでいきました。

僕としては、ある程度修行を積んできた経験から、段取りを先に教えてくれれば、それに向かって仕事を進めていくことが出来るし、その実力もあるという自負がありました。

なんなら修行してきて得た知識を、お店のやり方と比較して改善できる点はどんどん提案したいと思っていました。

しかし、初日を経験して分かった事。

姑マンの取り扱い説明書の第一項目。

自分の思った通りに物事が進まないとイライラする

先読みしてお膳立てをしていかないと、余計なところでつまづいて先に進めない。

ただ、
入ったばかりの僕が姑マンのやりたい事を先読みしていくには、かなりの苦労が伴いそうだ…

まずはこうして、姑マンの取り扱い説明書を完成させる必要がありそうです。

完成してなんになるのか?

え?取り扱えるもんなの?

色々モヤモヤするけど、とにかくデータが必要です。

今は我慢。忍耐。そして我慢…

初日から先が思いやられるけれど、
とにかく、婿どのと姑マンの時間は進みだしたのである…

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